人たらしの怪物に会った
4時間の取材。総じて取材が長くなりがちな私ですが、4時間はあまりないです。いや、そんなこともないか。会えば必ず4時間以上話す人もいないわけではないですが。まあ、珍しいことではあるのです。
飯塚俊哉さんは、東急エージェンシーの社員でありながら、JOCやらラグビー協会やらJリーグやらbリーグやら、はたまた、芸能・芸術分野にまで幅広い交友関係を持たれています。広告マン、企画屋さんたるもの、それが当たり前なのかも知れませんが、記者という似たような仕事をしていながら、こうも違うかと、感服した次第です。
機関銃のように喋ります。私も喋る方だと思いますが、今日は、私の2倍喋られてしまいました。完敗です。
でも、怪物が顔を覗かせたのは、取材が終わってからでした。東急エージェンシーの建物を出てお別れのご挨拶をしたつもりが、「ええ、ええ」と言って会話を続けます。同じ方向に歩くので、近くのビルに、別事務所があるのかなと思っていたら、どこまでも、一緒です。「飯塚さん、大丈夫ですよ」と私が言っても、「ええ、ええ」と、まるで意に介せず、会話を続けます。とうとう、赤坂見附の駅に着き、ついに改札機の前でPASMOを出すところまで、送られてしまいました。
こんなことってあるでしょうか。一緒にいた長谷川が、銀座線に乗った瞬間大きく息を吐き、「人脈だけで食ってる人だ」と、言いました。だけか、どうかは別にして、すっかり怪物に喰われてしまったわけです。
人間界にはたくさんの怪物が紛れています。やっぱりこの仕事はやめられないなあと、思った次第です。
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